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「訪日外国人へ思い出を贈りたい」大企業を辞めてNPOを立ち上げた24歳

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今年の春、大手会計ファームを退職し、訪日外国人に伝統文化体験の機会を提供するNPO法人『SAMURAI MEETUPS』の代表理事として活動を始めた宮下晃樹さん(24歳)。

20代は何度もPDCAサイクルを回す時期。トライ&エラーを繰り返すことで、自分の力になっていくのかなと思っています。」そう話す宮下さんが新たなキャリアステージへと踏み出したきっかけ、そして今感じていることを伺います。

■原体験-現地の友人を通じて出会った”リアルなアメリカ”

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-現在の活動を始められようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

宮下さん(以下、宮下) 学生時代に留学したNYでの経験が原体験となっています。

語学学校に通い多くの友人ができたのですが、現地の人と交流する機会はなかなか恵まれず、旅行先もガイドブックで見たことのある観光地ばかりでした。

せっかくアメリカに来ているのだからもっとリアルなものに触れたいと思っていた時、たまたまストリートバスケをやってみないかと声をかけられたんです。僕もバスケットボールが趣味だったので、気軽な気持ちで参加してみたのですが、ストリートバスケってアメリカでは日常に深く根付いているもの。そこで出会った友人は、まさにリアルなアメリカを生きていました。彼らが連れて行ってくれた場所やお店はガイドブックでは見たことのないものばかりで、「これがアメリカか!」と思いましたね。

3か月という短い時間だったのですが、彼らのおかげで忘れられない思い出ができました。本当に楽しかったんです。彼らにどうやったら恩返しをできるのだろうと考えながら帰国の途につきました。

■大手会計ファームへの就職-想いを形にする方法を模索し続ける

-なぜ初めに会計ファームへ就職されたのでしょうか。

宮下 彼らへ恩返しをしたいという気持ちが常にあったのですが、どうやったらその想いを実現できるのかわからなかったんです。

在学中に公認会計士試験に合格しており、数字を扱うことは得意だったので、会計ファームへ就職することにしました。

ただ、就職当初から長く働くつもりはありませんでした。2年間の実務経験を経ることで公認会計士としての資格を取得できるため、その間に自分の想いを実現するための方法・スキルを習得しようという思いでした。

毎日忙しかったですが、仕事終わりや休日の時間を使って留学生や旅行者に声をかけて、東京名所だけでなく僕の行きつけのお店へ案内したりすることで仲良くなり、抱いている想いと接点を持つよう心掛けていました。

仕事では、IPO支援業務を通じて主にベンチャー企業の方々と仕事をさせていただきました。

本当にいるんですよね、ルフィみたいな人(笑)自分の楽しいと思うこと、やりたいと思うことに素直で、全力で、そして人を巻き込み実現していく人。彼らによく言われたんです。人生は1回しかないんだよ、やりたいことをやってみろよって。

そんな出会いに恵まれながら、自分の中で想いが大きくなっていくのを感じました。東京オリンピックが2020年に開催される、インバウンド政策で訪日外国人数が増加の一途を辿っている、2年間の実務経験が終わりを迎える・・・。そんな背景の中、ある外国人の友人に言われた言葉がキッカケで、想いを実現するためにインバウンド業界で独立することを決意しました。

「僕はKokiに出会えて、とてもラッキーだった。でも、日本には孤独で寂しい思いをしている旅行者や留学生がまだたくさんいる。この活動をより大きな事業にして、より多くの訪日外国人に笑顔を届けて欲しいな。」

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■退職、そしてNPOへ-自分で描いた想いの中で生きる日々

-大手企業から退職してNPO法人の代表理事として独立する際、怖さは感じなかったのでしょうか。

宮下 正直怖かったです。会社の先輩や同期、そして両親にもかなり心配されましたね。そして、実際に今も苦労はしています。毎日どうやって食いつないでいこうかなぁと(笑)

でも楽しいんですよね。自分の想いに向き合って、自分に素直に生きている。心からやりたいことなので、なんか自然に力が湧いてくるんです。

そこで、今年の8月に友人達と地道に続けてきた活動をSAMURAI MEETUPSとして正式にNPO法人化しました。”SAMURAI”は、日本の伝統文化に携わっている職人の方々、“MEETUPS”というのは、文化体験を通じて訪日外国人と日本人が交流を深められる活動、という意味を込めて名付けました。 訪日外国人・職人・日本人の3者の架け橋になるべく、ツアーを運営しています。

そして、気づけば僕の想いは、活動に共感してくれた仲間達の想いになっていました。今後は、今まで東京近郊にて開催していた活動を、来年は東北や関西へ、さらに東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には全国へ、架け橋となれる場を仲間と共に広げていきたいと考えています。

2020年は、日本の魅力を世界へアピール出来る絶好の舞台。

僕たちの想いとスキルと社会的ニーズがちょうど交差する場所なので、想いをどれだけ社会に還元出来るか、どんな28歳の自分が舞台に立っているのか、日々わくわくしながら過ごしています。

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=お話を伺った人=

宮下晃樹(みやしたこうき):1992年東京都出身。慶應義塾大学経済学部を卒業後、2014年に有限責任監査法人トーマツに入社、IPO支援業務及びIFRS監査業務に従事した。2016年6月に同社を退職し、独立開業。現在は2014年10年に立ち上げた「訪日外国人に忘れられない体験をプレゼントする」をコンセプトに掲げ、職人のもと伝統文化体験の機会を提供する任意団体SAMURAI MEETUPSをNPO法人化し、代表理事を務める。

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ライター紹介

A.Y

1991年生まれ。2013年に新卒で外資系コンサルティングファームに入社。金融機関をクライアントに証券業界、損保業界のコンサルティング業務に従事。人材育成に興味を持ち、業務外活動として女子学生の育成事業にも携わる。

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